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国政報告 / 議事録

外交防衛委員会(2017年5月18日)

2017.1.20~6.18第193回常会国会質問

伊波洋一君

先日の委員会に引き続き、宮古島への陸上自衛隊配備をめぐる問題について伺います。
当初は、大福牧場に複数の施設から成る駐屯地が整備され、千代田カントリークラブは訓練場として使用する計画でした。しかし、昨年九月に若宮副大臣は、大福牧場への配備については断念し、千代田カントリークラブへ配備する意向を表明しました。
前回の確認ですが、大福牧場で予定していて千代田カントリー跡地では配備が予定されていない施設、具体的には地下司令部、ミサイルや弾薬を保管する火薬庫、覆土射撃場という屋内射撃訓練場、ヘリパッド、訓練場は宮古島島内に設置する方向で検討をしているということでよいでしょうか。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

委員御指摘の平成二十八年四月に修正しました大福牧場における施設配置案に記載した施設のうち千代田カントリークラブにおける施設配置案に含まれない施設でございますけれど、地対艦誘導弾及び地対空誘導弾のミサイルを保管する火薬庫、覆土式の射撃場及び訓練場につきましては、部隊運用の観点からは宮古島島内に配置することが適切であると考えておりますが、現時点でまだ具体的な候補地が決定はしておりません。
また、ヘリパッドにつきましては、現時点で宮古島に設置する計画はなく、今後も設置する予定はございません。
また、御指摘の地下司令部でございますが、これは現在設置を考えてございます宮古島の陸上自衛隊の警備部隊等ではなく、これはあくまでも航空自衛隊宮古島分屯基地のFPSレーダーを運用するための局舎でございますので、大福牧場に計画していた地下司令部という御指摘は当たらないものというふうに考えてございます。
以上でございます。

伊波洋一君

千代田カントリー跡地の駐屯地の隊庁舎には地対空ミサイル部隊の群本部、司令部が入るということですが、宮古、石垣、奄美の統合司令部という理解でよろしいでしょうか。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

宮古島への部隊の配置でございますが、中距離地対空誘導弾、いわゆる中SAM部隊を配備することとしております。当該部隊には、各種事態の際に指揮統制を行う司令部機能を含めるということでございます。
他方、具体的な部隊の編成につきましては、効率的な指揮統制をいかに確保するかという観点を含めて現在検討しているところでございまして、宮古島に配置される中距離地対空誘導弾、中SAMの部隊の司令部が、宮古島、それから石垣島、奄美大島に配置される中距離地対空誘導弾の各部隊の一部あるいはその全部を指揮下に置くことにつきましては現在まだ検討中でございますので、詳細は決まっていないということでございます。
委員御指摘の宮古、石垣、奄美の統合司令部というものについては、編成する予定はございません。
以上でございます。

伊波洋一君

地対艦ミサイル部隊の司令部は宮古島島内に置くのでしょうか。どこに設置することになるのでしょうか。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

宮古島には、御指摘のとおり、警備部隊、地対空誘導弾部隊に加えまして、地対艦誘導弾部隊を配置する予定でございます。
現在、宮古島におきましては、駐屯地を開設を予定してございます千代田カントリークラブには、隊庁舎、グラウンド、宿舎及び倉庫などの施設を整備することを計画してございますが、委員御指摘のような、石垣、宮古、奄美に配置される地対艦誘導弾部隊を指揮監督下に置くような司令部を宮古島に配置する予定は現在ございません。
他方、宮古島へ配置する地対艦誘導弾部隊を指揮する司令部機能の在り方につきましては、南西諸島の防衛に当たり効率的な指揮統制をいかに確保するかという観点を含め現在検討中でございますが、いずれにせよ、宮古島に司令部機能を持つ計画は現時点でございません。
以上でございます。

伊波洋一君

前回、有事における誘導弾射撃については、市街地から十分隔離した場所において周囲の安全確保を努めた上で実施すると答弁されています。
市街地から離れた島内の集落周辺、あるいは民家、公共施設近くから射撃することもあり得るということでしょうか。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

お答えいたします。
委員御指摘の宮古島島内の集落、民家、公共施設の近くからミサイルを発射するかという御質問でございますが、現在、宮古島に配置いたします中SAM、SSM部隊の具体的な部隊運用の詳細については決まっている状況ではございません。
ただし、一般論として申し上げれば、射撃場所は状況に応じて選定することになると考えてございますが、いずれにせよ、有事における誘導弾の射撃につきましては、市街地から隔離した場所におきまして周囲の安全確保に努めた上で実施するという考えでございます。

伊波洋一君

中期防では、初動を担任する警備部隊の新編等により、南西地域の島嶼部の部隊の態勢を強化すると明記されております。
千代田カントリークラブに配置される陸自のうち警備部隊は三百六十名とのことですが、三百六十名の警備部隊の規模、装備はこれで十分なのでしょうか。そしてまた、タイヤ式の戦車である機動戦闘車両やヘリコプターなどは配備しないのでしょうか。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

委員御指摘の宮古島に配備する警備部隊の規模でございますが、宮古島において発生する自然災害への初動対応でございますとか、あるいは宮古島沿岸部における警戒監視などの任務に従事するためということで、必要な人員として約三百六十名程度が適切であると考えてございます。
この警備部隊でございますが、普通科部隊で構成する予定でございますので、配備する装備品につきましては、通常普通科部隊が持ちます迫撃砲、軽装甲機動車などを装備することが適切であると考えてございます。御質問の一六式の機動戦闘車やヘリコプターを宮古島に配備する予定は現在ございません。

伊波洋一君

災害のために三百六十名置くことになるということは、今までもいなかったわけですから、そういうのは一つの理由にしかすぎないと思いますが、エアシーバトル構想やオフショアコントロール戦略では、初動において敵の飽和攻撃や着上陸戦闘にひたすら耐え抜くということが設定されております。そのための部隊ですから様々な武装を強化する方向でいくはずですし、それがなければ、沖縄戦同様、まさに時間稼ぎのために、玉砕をするための自衛隊配備ということになるのではないでしょうか。
施設部隊が坑道、トンネルあるいは掩体を掘削して装備品を隠匿する運用は当然考えられると前回答弁でおっしゃっておりました。これは、施設部隊が土を掘ってくぼみを造ってそこに装備を隠蔽するというようなものではなくて、この「朝雲」という資料を提供しておりますが、この演習等にもありますように、大規模な地下構造の構造物も造るようなものであろうと理解しております。まさに、有事における要塞化のような工事を行うわけでありますが、そのためにショベルカーなどを備えた施設部隊が必要になります。
宮古島には施設部隊は配置されますか。今後の予定はどうなっていますか。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

防衛省といたしましては、宮古島におきまして、先ほどございました警備部隊、地対艦誘導弾部隊、地対空誘導弾部隊を配備することを計画してございますが、施設部隊を宮古島に配備する予定は現在ございません。
その上で申し上げますと、部隊運用の詳細についてまだ具体的に決まってございませんが、南西防衛に当たって事態を円滑かつ的確に対処するため、個別具体的状況に応じまして、九州や本州などに所在する施設部隊を宮古島に展開するということはあろうかと考えてございます。

伊波洋一君

いずれにせよ、ミサイル部隊をトンネルや掩体を掘って隠匿することは当然考えられるとおっしゃっていたわけで、施設部隊の駐留が必要になるはずです。
二〇一六年二月には地対空誘導弾PAC3が海上自衛隊の輸送艦で運ばれ、島内の公園に搬入、設置されました。新たに配備されるミサイル部隊も公園など駐屯地の外で展開訓練することも十分想定されます。今後、ミサイル部隊が島内の駐屯地外で展開訓練することもあり得るのでしょうか。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

委員御質問の点でございますが、一般論として申し上げますと、陸上自衛隊の地対艦誘導弾部隊、地対空誘導弾部隊につきましては、事態対処時において機動的に運用することを基本としてございますので、誘導弾発射後は速やかに移動し、発射源を探知されることを防ぐことが基本でございます。このため、必要に応じて駐屯地の外に当該部隊を展開することは排除されないと考えてございます。
他方、現在、宮古島に配備されることを予定されている部隊の訓練の内容あるいは部隊運用の詳細につきましては現時点で決まっておりませんので、駐屯地の外で訓練展開するかということにつきましては、現時点で確たることを申し上げることは差し控えさせていただきたいというふうに考えてございます。

伊波洋一君

今、宮古島の平良港は国土交通省の官民連携による国際クルーズ拠点に選定され、大型クルーズ船の寄港による観光客の増加が期待されております。しかし、これまでもPAC3を積んだ海上自衛隊の輸送艦や地対艦ミサイル部隊を積んだ民間旅客船などが平良港を利用してきました。
千代田カントリー跡地に陸自が配備されれば、隊員や装備、補給物資などの輸送でこれまで以上に自衛隊艦船による平良港の利用も増加するのではないでしょうか。どのような計画になっていますか。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

現在の宮古島でございますが、先ほど申し上げました三百六十名程度の警備部隊、地対艦誘導弾部隊、地対空誘導弾部隊を配備する、それに加えまして、百名程度の後方支援部隊を合わせますと合計約七百名から八百名程度の部隊の配備になろうかと考えてございます。
配備される部隊に対する補給の手段でございますが、航空輸送や海上輸送に実施することを基本としてございますが、現時点で具体的な輸送計画は決まっておりませんので、委員御指摘の自衛隊艦船による平良港の利用の可能性については、現時点で確たることは申し上げることは困難だと考えてございます。

伊波洋一君

安倍政権が進める南西シフト、南西諸島の陸自配備は、中国軍の太平洋進出を食い止める海上限定戦争を南西諸島で行うために宮古島の島民を巻き込んで島全体を要塞化しようとするものと考えています。弾薬庫や訓練場が駐屯地とパッケージでそろっていない自衛隊配備などはあり得ません。
一旦、千代田カントリー跡地に陸自が配備されれば、これまで以上に隊員や装備、物資の補給など輸送のために平良港や宮古空港あるいは下地島空港などが利用されることも十分に予想されます。防衛省はきちんと地元宮古島の住民に説明責任を果たすべきです。
沖縄県としては下地島空港の軍事利用は反対し続けておりますし、このことは住民にとってはしっかり守らさなきゃいけないことだと考えております。昨年十月の住民説明会において、更に今後とも説明を尽くしてほしいという強い要望が住民から出されていました。この間のやり取りでも、現段階ではあくまで検討中というようなことで、明確な情報の提供がないまま千代田カントリー跡地に陸自を配備するという既成事実化が進んでいるように思います。
防衛大臣に伺います。今後の防衛省・自衛隊としての計画の全体像を情報開示した上で、宮古島住民にオープンにした説明会を開催すべきと考えますが、どういうふうにお考えでしょうか。

防衛大臣(稲田朋美君)

委員御指摘の昨年十月の宮古島住民全体を対象とした説明会においては、陸自警備部隊等の配置先である千代田カントリークラブにおける施設配置案を中心に、環境への配慮や地域の経済効果などについても説明を行ったところです。
宮古島における計画の全体像について申し上げれば、千代田カントリークラブに配置しない地対艦誘導弾及び地対空誘導弾を保管する火薬庫、射撃場、訓練場等の候補地について、宮古島島内に配置することが適切であると考えているものの、今後とも宮古島市とも相談した上で対応してまいります。
また、住民説明会開催についても宮古島市とよく相談してまいりますが、いずれにせよ、陸自部隊配置について地元の住民の方々の御理解をいただけるよう、引き続き、必要に応じて説明会を開催するなどを含め、丁寧な説明を尽くしてまいります。

伊波洋一君

是非説明会をしっかりしていただきたいと思いますし、私は、昨日ですかね、ニュースを見て驚いたんですが、米国に行かれている前防衛大臣あるいは元防衛大臣が、この北朝鮮問題に絡んで一番脅威なのは何かということに対する問いの答えとして、中国が脅威なんだということを共通して答えたということをニュースで配信されているのを見て驚きました。
私たちの国がどれほどの脅威を中国に感じ、そしてこのような南西シフトをするのか、そのことについて大きな疑問を持っています。これからの、次期委員会あるいはその次の委員会等ありますが、本当の意味で私たちの脅威が何であるのかということを日本としてしっかり国民に説明をする義務があると思います。
元防衛大臣たちがこの今の現在の北朝鮮情勢において中国の方が余計脅威なんだということを平気に言うような、ああいうふうな形でいる認識が私たちの政府なのかとつくづく思っています。そのことについて申し上げて終わりたいと思います。