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国政報告 / 議事録

外交防衛委員会(2017年6月15日)

2017.1.20~6.18第193回常会国会質問

伊波洋一君

沖縄の風の伊波洋一です。
昨日から今朝にかけての本会議で、共謀罪審議における委員会の質疑を打ち切り、本会議への中間報告、採決は、法案の中身そのものが戦前の治安維持法のような権力の濫用の危険があるだけでなく、与党による極めて恣意的な権限濫用による参院のルール違反の議会運営であり、沖縄の風として強く抗議をいたします。

本日議案となりました両協定は、社会保険料の二重払いの解消等によって、スロバキア、チェコとの人的、経済的交流を促進するものであり、賛同できるものです。
関連して、沖縄県辺野古新基地問題についてお聞きします。
去る六月十二日、沖縄県知事として米軍基地撤去に取り組み、辺野古新基地建設反対を訴えておられた、元参議院議員で本委員会の委員でもあった大田昌秀氏が亡くなりました。本日、告別式がありますが、心より御冥福をお祈り申し上げます。

沖縄県民の圧倒的な多数が反対しているにもかかわらず、辺野古新基地建設工事が強行されています。四月二十五日にはK9護岸と呼ばれる地域の工事が着工されました。

このK9護岸工事に関しては、県の岩礁破砕許可が切れたままでの工事着工、埋立承認願書における施工順序の変更を行ったにもかかわらず、設計概要変更申請を行っていない、実施設計や環境保全対策に関する検討の事前協議を行っていない、サンゴ類の移植、移築も実施しないなど、違法状態のまま強行されています。公有水面埋立てに関する承認書の留意事項には、ジュゴンの保護対策の実施について万全を期すことと明記されています。

質問です。
ジュゴンの行動監視調査と併せて、海草藻場の利用状況、いわゆるはみ跡調査を実施していると思いますが、いつ、どのように実施し、どういった形で公表しているのでしょうか。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

お答えいたします。

ジュゴンの海草藻場利用状況に係る調査でございますが、平成二十七年十月から開始をいたしまして、潜水調査員が海底を目視観察するいわゆるマンタ法により、ジュゴンのものと思われるはみ跡の位置や数を確認しているところでございます。

平成二十七年十月末から平成二十八年二月までのジュゴンの海草藻場利用状況に関する結果でございますが、平成二十九年一月三十一日に開かれました第七回環境監視等委員会で説明を行いまして、その資料及び議事録は沖縄局のホームページで公開しているところでございます。
   
〔委員長退席、理事堀井巌君着席〕

伊波洋一君

今後、ジュゴンの在り方についても質疑をしていきたいと思いますが、工事用石材の投下に伴い、海が白濁し、粉じんが舞い、巻き上がっていることから、石材について実施すべき洗浄が実施されていないのではないかという疑惑が地元マスコミでも大きく取り上げられています。

自然環境への悪影響を防ぐため、事業者である防衛省は繰り返し、投入する石材は洗浄すると約束してきました。防衛省が石材洗浄を約束してきた根拠を改めて伺います。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

お答えいたします。

代替施設建設事業に当たりましては、環境影響評価手続におきまして、沖縄県知事等の皆さんから意見をいただきまして事業内容に反映するなど、事業実施区域、その周辺における環境、住民の生活の影響にも十分配慮して事業を進めるということになってございます。

御指摘のものでございますが、環境影響評価書におきまして、海中へ投入する石材は、採石場において洗浄し、濁りの発生が少なくなるようにして使用することとし、濁りの発生負荷量を可能な限り低減させるように努めますと記述されておりまして、防衛省といたしましては、このような規定に基づきまして、海中へ投入する石材につきましては採石場において洗浄することなどを義務付けられているものと承知してございます。
   
〔理事堀井巌君退席、委員長着席〕

伊波洋一君

確かにそのとおりですね。

それに加えて、これらについて、平成二十五年十二月二十七日の公有水面埋立てに関する承認書の留意事項においても、工事中の環境保全対策の実施について万全を期すことが確認されております。また、平成二十七年九月十五日、同十一月十一日の発注者、受注者間の工事打合せ簿では、キャンプ・シュワブ内に仮置きしている石材は、バックホウにて水槽につけ、付着物を揺すり落とす二次洗浄が合意をされております。

仮に、投入石材の洗浄が行われていない場合には、公有水面埋立てに関する承認書の留意事項違反になるのではありませんか。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

御指摘の石材の洗浄でございますが、採石場におきまして、採石洗浄設備を用いましてダンプトラックに積んだ石材を所定の時間、百五十秒でございますが、洗浄を行ってございます。これは環境影響評価書に沿った対策として実施しているものでございます。

また、石材の二次洗浄におきましては、キャンプ・シュワブ内に搬入した後、石材洗浄ヤードに設置した水槽を用いて洗浄を行ってございまして、これは環境影響評価に沿った一次洗浄に加えて実施しているものでございます。

また、その洗浄の状況につきましては、沖縄防衛局の担当官が石材一千立米ごとに一回程度、採石場やキャンプ・シュワブ内において確認を実施しているところでございまして、このような洗浄を行っていないという仮定の御質問に答えるのは差し控えさせていただきます。

伊波洋一君

ただいまのお答えはやっているということですね。やっていないならば承認の留意事項違反になるということでよろしいでしょうか。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

いわゆる留意事項でございますが、一般論として申し上げておきますと、このような事象が規定されてございまして、仮にそういうことがあればそういうものに当たる可能性はあるということでございます。

伊波洋一君

留意事項ですから、これに関する今のマスコミ等の報道等でやはり県や関係市町村が関心を持っております。県や関係市町村が確認したいと思えば石材の洗浄現場の視察なども受け入れることはできますか。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

石材の洗浄をしている場所、特にキャンプ・シュワブ内でございますが、米軍の施設・区域内でございますので、それについては必要な調整をさせていただくことになると思います。

伊波洋一君

最初の、これは工事施工の中で施設内での洗浄が、再度行う、もう本来洗浄されたものを再度洗浄するということになっているわけでありまして、元々の留意事項は採石場内における洗浄というふうに理解をしております。そういう意味では採石場の視察等もできますかということで問いたいと思います。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

そのような場合には、具体的な要請をいただいた上で判断させていただきたいというふうに思います。

伊波洋一君

それでは、ただいま答弁ありました第一次洗浄あるいは二次洗浄の実施の詳細を明らかにしてください。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

先ほどの御答弁と繰り返しになるかもしれませんが、石材の一次洗浄につきましては、採石場におきまして、採石洗浄設備を用いましてダンプトラックに積んだ石材を所定の時間、百五十秒間洗浄を行っているところでございまして、これは環境影響評価書に沿った対策として実施しているものでございます。
 
石材の二次洗浄でございますが、キャンプ・シュワブ内に搬入した後、石材洗浄ヤード内に設置した水槽を用いて洗浄を行っているところでございまして、これは環境影響評価書に沿った一次洗浄に加えて実施しているものでございます。

なお、その洗浄の状況につきましては、沖縄防衛局の担当官が石材一千立米ごとに一回程度、採石場及びキャンプ・シュワブ内において確認を実施しているところでございます。

伊波洋一君

私も事務方からその旨説明を受けましたが、その具体的な資料をということを求めましたら、そこは現場の方でしかないということですので、一次、二次洗浄を適切に実施していることを証明する資料を提供願いたいと思いますが、いかがですか。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

検討させていただいて、また必要なものは出させていただくということになると思います。

伊波洋一君

委員長、ただいまのことは理事会で確認をしていただきたいと思います。

委員長(宇都隆史君)

後ほど理事会にて協議をさせていただきます。

伊波洋一君

資料としてお配りしましたもの、これは五月二十五日の琉球朝日放送のQプラスリポート、辺野古護岸工事着工から一カ月というタイトルの資料でございます。事前に十分に洗い終わっているはずの石材から濁りが発生している様子を映像ではっきり捉えております。一ページの方の上の方のものがウエブサイトでも見ることができます。

さらに、冒頭で申し上げた違法状態のままの工事強行と同じく、防衛省は作業に当たって法令を遵守する考えがあるのか、多くの県民が疑念を抱いております。このような報道や、あるいはほかの県内二紙含めて、またテレビ等の報道がございます。記者も、海に深刻なダメージを与えかねない荒っぽい作業も確認されましたと。

二ページ目の方でありますが、石材を詰めた袋を一度水に浸して、その後反対側へ移す作業が先ほどから繰り返されていますと。これは映像で中継をしているわけでございますが。基地の側のところで濁りを落とし、そして海の方の近くの方にまた落としていくと、こういうことが繰り返されています。

海で石をざぶんと洗う光景がありましたと。さらに、三ページの方を見ますと、キャンプ・シュワブ内での石材の仮置場で、作業員が石材に向かって放水をし、強い圧力の水でですね、そして石材を洗浄している、三ページのところですけれども、そこから濁りが出ていることが見えるわけです。このようにコメントをしております。

石材の一次洗浄、二次洗浄を行わず海で洗っているようにしか見えないんですね。この石材を詰めた袋で一度水面を浸して、そして、そこで濁りを落として反対側へ移す作業、あるいは海で石をざぶんと洗う光景と表現されている作業は一体何をやっているんでしょうか。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

まず、我々のやり方でございますが、環境影響評価書におきましては、採石場で石材の洗浄を行い、汚濁防止膜及び汚濁防止枠の使用により水の濁りの影響を低減させることとしております。

また、護岸工事の周囲における水の濁りの状況につきましても常時調査を行いまして、環境影響評価書で定めた基準値、具体的には浮遊物質量二ミリグラムが海水一リットル以上になるような場合には、追加の調査によって濁りの増加が工事の影響でないと判断できなかった場合には、工事を一時中断し施工方法の見直し等を図ることとしてございます。

その洗浄方法につきましては、沖縄防衛局の担当官が、石材一千立米ごとに一回程度、採石場、キャンプ・シュワブ内において確認を実施しているところでございまして、我々といたしましては、環境影響評価書に基づいて必要な洗浄等を行い、また必要な調査も行っているということでございますので、水の濁りということについては環境基準にのっとった形で行われているというふうに承知してございます。

伊波洋一君

今の答弁は全く納得できませんね。水が、要するに、これぐらいの濁りが出るはずはないんですよ。というのは、皆さんが示している資料、要するに、これは福島みずほ議員の照会等に関する答弁がありますけれども、採石場では百五十秒洗浄をしている、そして、その洗浄水の透明度が元の掛けた水と同じようなレベルになるまで水は流していると、こういうふうに答弁しているんですね。これは、那覇空港の沖合展開でまさに行われていることでございます。

しかし、そのような石、洗浄したものから新たにこれほどのものが出るはずはないんです。さらに、二次洗浄までやるということを前提にしながら話をしているわけですから、こういうものを見て、これが濁りは大丈夫なんだと言われたら大変我々としてはたまったものじゃないと。

あわせて、シュワブ内では石材の仮置場で、作業員が石材に向かって放水をして、強い圧力で石材を洗浄しているように見える映像もございます。一体どういうこれは作業でしょうか。

つまり、皆さんが言っている一次洗浄、二次洗浄というものではなくて、何も洗浄しないままこの石材を搬入して、そしてそこで洗浄しているのではありませんか。

政府参考人(防衛省 高橋憲一君)

御指摘のものでございますけれども、まず我々としては、環境影響評価書につきましては採石場において洗浄するということが基本になってございます。
それから、二次洗浄の問題でございますが、これは影響評価書に加えまして自主的にやらせていただいているというところでございまして、またその石材の洗浄でございますが、過去の石材のストックヤードにあったものについてそのほこりや汚れを取るという観点で行っているものでございます。

いずれにしろ、工事の実施におきましては、環境影響評価基準に定めた基準に合致するかどうか日々調査を行っているところでございまして、水の濁りにつきましては我々の調査においては基準内に収まっているというふうに認識してございます。

伊波洋一君

調査を毎日行ってこういう状況だったというんだったら、まさにこの調査自体が節穴みたいなものだと思います。

これは、今の辺野古に来ている石材は、今、百台ぐらい来るようですけれども、これは国頭の採石場から来ているんですね。この国頭の採石場は、その中を、横を村道が通っていまして誰でも出入りできるんですね。ですから、関係者の皆さんがこれをやはり常時いろいろ監視をしております。そして、その中にある施設で洗浄された形跡がないと、こういうふうな報告があるわけです。

ですから、皆さん自身が一千立米ごとに確認をしているなどと言っていますが、比重が二から三だとすると、これは二、三百台に一回行っているという話でしかないんですよね。ですから、本当にそのことやっているのかどうか、まさにそれが疑われているんです。現実に、この映像を見ましても、こうやることになっているという話は今は通るかもしれませんが、そういう現状に対して、稲田大臣、今の辺野古でのこの投石石材の洗浄というのは、本来守るべき自然を皆さんがその留保条件という形で約束したことをやっていないということを示していると思います。

このようなことがきっちり実行されていないのではないですか。それに対してどのようにお考えでしょうか。

委員長(宇都隆史君)

時間です。簡潔に御答弁ください。稲田防衛大臣。

防衛大臣(稲田朋美君)

今、石材の洗浄、投入石材の洗浄についての方法等については整備局長から答弁したとおりでございます。
防衛省としては、引き続き、法令に基づいて、自然環境にも最大限配慮して辺野古移設に向けた工事を進めていく、そういった考えでございます。

伊波洋一君

いや、これだけ質問しても、やはり調査をするぐらいの覚悟がないといけないと思いますよ。
 是非、県民の民意を踏みにじって今貴重な自然を破壊しているわけですから、工事そのものは皆さんが約束したとおりやってもらわないとこれはおかしなことになることを指摘して、終わりたいと思います。