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国政報告 / 議事録

外交防衛委員会(2019年11月7日)

2019.1.28~6.26 第198回常会

伊波洋一君

沖縄の風の伊波洋一です。質問に入る前に、突然の首里城火災につきまして、政府並びに国会関係者を含め国民の皆様に御心配をいただき、また早期再建に向けての御支援も始まっていることに心から感謝申し上げます。

 琉球国四百五十年を象徴する首里城は、さきの沖縄戦で焼失し、一九九二年に復元した正殿を公開して以来二十七年になります。今日、沖縄のシンボルとして、沖縄県民の宝であり、アイデンティティーを示すものになっています。今年一月末に最後の復元区域、御内原が完成し、翌月の二月に国から沖縄へ管理が移管されたばかりです。復元に当たっては、委員の皆様にも、国及び県を中心に早期に実現できるよう御支援をお願い申し上げます。
 
それでは、質問いたします。自衛隊の南西シフトについてお伺いいたします。

今年三月二十六日開設の陸自宮古島駐屯地で、防衛省は、市や住民に弾薬庫は建設せずミサイルなどの弾薬は保管しないと説明したにもかかわらず、秘密裏に弾薬庫を建設し、誘導弾や迫撃砲弾などの弾薬を持ち込んでいました。

約束違反が発覚し、当時の岩屋防衛大臣は、四月二日の衆院安全保障委員会で、中距離多目的誘導弾や迫撃砲の弾薬の宮古島駐屯地への保管について明示的に説明していなかったことは事実と、大変申し訳なく思っておりますと謝罪し、弾薬の撤去と地元の皆様の御理解と御協力を得られるよう丁寧に説明を行ってまいりますと表明しました。

配付資料のように、四月七日の会見でも岩屋防衛大臣は、きちんと明示的に説明できていなかったという点を反省し、これからはより丁寧に地域の皆様に分かりやすい説明を行っていきたい、そのように指示してまいりたいと謝罪しています。

ところが、お手元の新聞資料にありますように、十月三日の沖縄防衛局による同市城辺保良の、保良鉱山への弾薬庫建設計画について、住民説明会において、防衛局が説明会のテーマを「保良鉱山地区の建設工事について」としました。住民が弾薬庫を明記するよう要求したのに対し、防衛局が拒否したため、約百人の住民は入室せず、会場外で抗議する中、約十名の住民のみに対して説明会が強行されました。入らなかった住民たちは、弾薬庫建設などを明示した説明会を開催するよう沖縄防衛局長に要請日程を取り付け、十月七日に沖縄本島に行って要請しました。

驚くべきことに、防衛局は、要請日程を受けておきながら、十月三日の説明会をもって準備が整ったとして、要請当日の十月七日早朝から弾薬庫の建設作業に着手いたしました。私もその要請に立ち会いました。

今年四月、岩屋防衛大臣が謝罪の際に、明示的に説明しなかった、これからは丁寧に説明するように指示したと述べた半年後に、地域住民が不安を抱いている弾薬庫建設を明示せず、曖昧にして説明会を強行し、再度の住民説明会の開催を求めて沖縄防衛局長に要請した日に早期に工事を強行する、これが岩屋防衛大臣が言った明示的で丁寧な説明でしょうか。

防衛大臣、このような沖縄防衛局の対応は、河野大臣の指示を受けてのことですか。適切だったとお考えでしょうか。明示的で丁寧な住民説明会をやり直すべきではありませんか。

防衛大臣(河野太郎君)

宮古島への陸自部隊配備に際し、部隊を配備する以上、その任務遂行に必要な弾薬を保管することは一般的なことであり、昨年一月、当時の福田政務官から下地宮古島市長に対して保良鉱山地区における施設配置案を説明して以降、二月には保良地区、三月には宮古島市民の皆様を対象とした説明会を開催し、保良鉱山地区に火薬庫を設置することについて、その他の施設を含めた配置案や建物リストを明示する形で明確に説明しております。また、様々な要請など、機会のあるごとに保良鉱山地区に火薬庫を整備することを御説明しているところです。

工事に着手する前に実施した保良鉱山地区における建物工事の説明会の会場の案内に弾薬庫の記載がなかったことを隠蔽だとして説明会の場に入場いただけなかった住民の方がおられましたが、説明会の中で建設予定の火薬庫の説明があり、それに対する質疑が可能であったことは明らかであり、極めて残念に感じております。

再度の説明会を開催する予定はありませんが、宮古島への陸自部隊配備は南西防衛態勢の強化につながる極めて重要な取組であり、防衛省としては、地元の皆様の御懸念を払拭するため、丁寧な説明に努めつつ、宮古島とも調整しながら保良鉱山地区における施設整備を着実に進めてまいりたいと考えております。

保良鉱山地区における工事につきましては、地元住民の皆様を対象とした工事に関する住民説明会を開催し、その後、工事受注者における準備が整ったことから着手したものでございます。

いずれにしましても、宮古島への陸自部隊配備は南西防衛態勢の強化につながる極めて重要な取組であり、防衛省としては、丁寧な説明に努めつつ、宮古島市とも調整しながら保良鉱山地区における施設整備を着実に進めてまいりたいと考えているところでございます。

伊波洋一君

河野大臣、今の御答弁は、私はやはり宮古島住民を置き去りにするものだと思います。
 
この保良地区の皆さん、百名余り集まったのは、その説明会で今回行われる弾薬庫の説明をしっかり聞こうと、そういうことで集まった、初めてのこれだけの人数です。その人数の皆さんがこの説明会の表示にやはり疑問を持ち、要するにアリバイ的に説明がなされるのではないかと、そういう思いでボイコットをしたんですよ。

その場で、その担当者に対して、是非再度開催をしてくれと、中止をしてくれと言ったわけですけれども、そこは権限がないと。ですから、沖縄防衛局長に要請をして、そこで相談をしてくれと。その場で、そういうことならばということで文書を作り、そして、その週で要請をして、本当は四日の予定だったんですけれども、それが七日になったわけです。でも、しかし、その当日に、私も参加を求められて行ったわけですが、まさに宮古島から宮古島の代表団が来られて、そして説明をちゃんとやってくれということを求めたわけです。

これから、その局長との話合いの中でも、局長は、それぞれの工事のたんびにその説明はまたやって、宮古島市と相談をしてやっていきたいと言っていたんですけれども、それはやはり国の責任だと思います。

このような、この地区の皆さんが百名以上も集まっている中で説明会に入ろうとしていた者に対して、その思いをもう一回伝えに来たんですから、大臣として、やはりここは丁寧に明示的に説明をすると、そういう機会を是非つくっていただくようお願いしたいんですけど、もう一度答弁お願いします。

政府参考人(防衛省 鈴木敦夫君)

ただいま大臣から御説明ございましたように、これまでの住民の説明会ですとか様々な要請などの機会があるごとに、この保良鉱山地区におきましては火薬庫などを整備することを何度も御説明していることから、十月三日のこの御説明、説明会の中でこの地区に建設予定の火薬庫の説明があって、それに対する質疑が可能であったということは明らかであるというふうに思っております。

今回の説明会の表題というものにつきましての御指摘ございましたけれども、この保良鉱山地区につきましては、火薬庫のみならず、覆道射場ですとか廠舎ですとか整備場など、保良鉱山地区に整備する施設の建設工事に関する説明会全体ということであることを踏まえたものであるということを御理解いただきたいと思います。

いずれにいたしましても、今後とも、私どもといたしましては、丁寧な説明に努めつつ、宮古島市とも調整しながら保良鉱山地区における施設整備を着実に進めてまいりたいというふうに考えてございます。

伊波洋一君

今年四月には、三月の開所では造らないと言った弾薬庫、そしてまた、入れないと言った弾薬を秘密裏に入れてあったということをマスコミに暴露されて、そして岩屋防衛大臣が謝罪をする事態になる。数々のこの間の取組は、大きな信頼を自ら壊しているんですよ。

次の質問もそうなんですけれども、四月に開設された宮古島駐屯地の敷地内には、以前から住民の信仰の対象であるカーンミウタキという拝所、拝所の森がありました。防衛省は保全することを約束していますが、具体的にどの範囲の面積をどのように保全していく計画でしょうか。

政府参考人(防衛省 鈴木敦夫君)

宮古島のいわゆる千代田地区というところに開設されました宮古島駐屯地におきましては、工事の着手前に現況調査を実施しておりまして、この調査において、既存の文献や地元の方々への聞き取りによりまして、御指摘ございましたように、この駐屯地の中にウタキ及び拝所、この存在を確認しております。こうしたこれらのものの存在の保全につきましては、地元の方々と調整をし、合意形成を経た上で計画を作成したものだというふうに承知してございます。

具体的には、このウタキと拝所及び、それからあと、ここには鍾乳洞等の自然環境の保護もございます。そうしたものの必要な範囲として、約四千五百平米、これの保全範囲を計画するとともに、その周囲に緩衝地帯を設けまして、そこを柵で囲むと、それで保護することとしておりまして、その面積全体は約七千三百平米というふうになっていると承知してございます。

伊波洋一君

沖縄のウタキというのは、特に宮古島は農地改良が進んでおりますので、ウタキ地区というのは農地改良の間に、緑であります。普通、小山であったり、あるいは広い、平たいけれども緑地区であります。ここのウタキというのは、基本的にはこのゴルフ場の中にあるぽつんとした山です。これは一万平米あります。一万平米の中で、皆さんは七千平米を残すんだとずっと言い続けてきました。

普通、我々が七千平米、七千三百平米残すというのならば、このウタキ、森を七千三百平米残すものだと思っているわけですよ、普通にはですね。でも、先ほど四千五百と言いましたけれども、これは、今、我々が指摘したからそう言ったんです、昨日指摘したから今日の答弁になっているんであって、ずっと七千三百と言ってまいりました。ところが、地域の住民との話では、皆さんが提示したのは二千三百でした。二千三百で、その後現況調査をして、四千五百なりのものにしているわけです。

いずれにしろ、この平成三十年三月の宮古島駐屯地新設現況調査報告書の中で、その範囲を示していません。どのような、具体的にこれを示すかということについて、学術的な根拠も明記されない。ウタキという概念すら把握しないまま、やはり恣意的に示したものだろうと思います。

資料に添付してございますが、三枚目の資料で、この話合いの議事録があります。話合いの議事録では、その後ろのページが、拝所として防衛省が提示したわけです、このエリアを残していきたいと。でも、沖縄の概念としてのウタキという、地域の皆さんが考えているウタキは一万平米あるわけです。その中で、皆さんは二千三百を提示し、そして、最終的には四千五百になっている。でも、この話し合った方々は、もう土地は防衛省のものだから、防衛省がやるのはもう何か当たり前に受け入れざるを得ないということだったんだろうと思います。

私は、やはりその経過、なぜこの二千三百を提示し、四千五百になり、そして今七千三百と説明、ずっと説明し続けた経過、これを明らかにすべきだと思いますけれども、一体その保全すべきウタキの範囲を決めたのは誰なんですか。

政府参考人(防衛省 鈴木敦夫君)

御指摘ございましたこの宮古島駐屯地内におきますウタキですとか拝所の保全については、この地元のウタキ、拝所に詳しい方も含む地元の方々と調整をいたしまして、合意形成を経た上で計画を作成したというものでございます。

経緯で申しますと、このウタキ、拝所でありますれば、御指摘のようなこの当時の、平成二十八年八月中旬のこうしたところでいいわけでございますけれども、それにプラスして、先ほど申し上げましたように、そこの近辺に鍾乳洞等の保存すべきものもあったということで、それを含めた形として四千五百平米の保全範囲というものを計画して、更にその周囲に緩衝地帯と、要するに、その外側は自衛隊の駐屯地でございますので、その周囲に緩衝地帯を設けまして、柵で囲って保護すると。その面積が七千三百平米ということでございますので、こうした数字で説明することももちろんございました。

いずれにいたしましても、こうした地元の方々に対して保全範囲を示した資料等を提示するなどして調整を行わせていただいたものというふうに承知してございます。

伊波洋一君

委員長、今防衛省が回答した経緯ですね、何を根拠にウタキの保全範囲を決定したか、具体的な資料の提供を是非求めていただくよう、お取り計らいをお願いしたいと思います。

委員長(北村経夫君)

後刻理事会で協議いたします。

伊波洋一君

先ほど申し上げたように、実際に七千三百とずっと言い続けてきたんですよ。で、私たちが昨日、いや、皆さんが赤土防止条例で出しているのは四千五百平米の保全だと、なっているよと、それで初めて四千五百ということで今の答弁になっているわけですけれども。

やはり、本当に七千三百を保全するというからには普通、緑のまま保全するのが普通で、そのそばには周りの柵があってしかるべきではないですか。それを、四千五百保全して、あと、足したあれは何もない空き地だと。これで保全と言えるんでしょうか。

大臣、こういう防衛の言葉の使い方、七千三百を保全するという、こういう言い方は二枚舌ではありませんか。どちらが真実ですか。

防衛大臣(河野太郎君)

御指摘の沖縄県赤土等流出防止条例により提出した事業行為通知書における約四千五百平米の範囲は、保全範囲として造成工事の対象外とする範囲を示しているものであります。

具体的には、ウタキ、拝所及び自然環境の保護に必要な範囲として約四千五百平米の保全範囲を計画するとともに、その周囲に緩衝地帯を設け、柵で囲み保護することとしており、その面積は約七千三百平米となっております。この四千五百平米の保全範囲等につきましては、資料を提示するなどし、地元の方々と合意形成を得たものと承知をしております。

伊波洋一君

お手元資料の、先ほどの住民との説明会の議事録のところなんですけれども、地域の皆さんはこう言っているんですね。この範囲内に、拝所の下に井戸があったと記憶すると、工事の際はその井戸の場所を確認し、重機などで壊さないようにしてもらいたいと。それで防衛省は、工事着手前に確認するとともに配慮すると、こう答えました。

この間、ずっと、この井戸が壊されているんじゃないかということをずっと指摘してまいりましたけれども、防衛局はずっと回答しないで無視をしてまいりました。しかし、この資料にありますように、拝みをする方がいらっしゃいます、各地区にですね。その方を案内してここに来たら、ここにあった井戸はどうなったんだと、誰が壊したんだと、そういう憤りの声を出したわけです。

その工事、約束していたにもかかわらず埋めてしまっている、つまり全部潰してしまっている、そのことについて、これは約束違反ではありませんか。

政府参考人(防衛省 鈴木敦夫君)

御指摘のございました井戸につきましては、住民の方からの御要望も踏まえまして、関係者からも聞き取りを行うとともに、既存の文献の調査ですとか地元の教育委員会等が発行されているような文献、こうしたものにおける文献調査、それから現地踏査ということで現地を見て回りました。そうした確認を行いましたが、この場所のウタキ及び拝所の周辺において井戸は見当たりませんでした。

ただ、いずれにいたしましても、宮古島駐屯地の整備に当たりましては、ウタキ及び拝所の保存について、地元の方々と調整した範囲を残した上で、その周辺の整備を適切に行ってまいりたいというふうに承知してございます。

伊波洋一君

防衛局が事前にやった現況調査、現況調査そのものはこの話の後に出てくるんですね。その中に、我如古さんという拝む方が出ております。実はこの近くに住んでいらっしゃる方で、その御本人も自分のところで拝所を持っている。ここもよく拝みに来る。その人が要するに壊されていると言ったわけですよ。つまり、皆さんが相手にしていた人たちは本当にこのウタキのことや拝所のことを知っている人たちだったのか、かなり疑問があります。

防衛大臣、もし防衛省が、このように地元が大切にしてきた、約束していた井戸が壊されている、こういうことが明らかになった時点でこれを復元すると、こういうお約束をしていただけますか。

防衛大臣(河野太郎君)

先ほど事務方から答弁したとおりでございます。

伊波洋一君

事務方の答弁はどうだったのかというのは、私は聞いていても分からなかったんですね。いわゆる調べてやったんだと言っているアリバイなのか、あるいはこれから調べると言っているのか。

どうぞ最後に、やるのかやらないのか。これ、すぐそばなんですよね、およそ何メートルもないところです、境界から。ひょっとしたら、皆さんが広げる……

委員長(北村経夫君)

申合せの時間が参りましたので、質疑をおまとめください。

伊波洋一君

はい。最後に、やるつもりなのかやらないつもりなのか、お答えください。

防衛大臣(河野太郎君)

先ほど事務方から御答弁申し上げたとおり、調査をした結果、見付からなかったということでございます。